土木施工管理技術者の様々な工事

日本の土木技術、なぜ世界一なの?

皆さん、ちょっと耳を貸してください。日本の土木技術、実は世界一と言われているんです。なぜそう言われているのか、一緒に考えてみましょう。

災害の多い国、日本

日本は火山地帯や大陸プレートがひしめく地形から、地震災害が頻発する国です。そのため、私たち日本人は古来より地震災害に対する備えを重視してきました。学校や会社での避難訓練は、海外の人々から見ても驚きの事実です。

地震に対する備えとして、免震構造や耐震構造の建物を作るためには、高度な土木技術が必要です。また、地震災害が起こったとしても、建物や道路の被害が少なければ復旧スピードも早くなります。東日本大震災の際、建設中だった東京スカイツリーが倒壊しなかったことや、線路や道路の復旧が早かったことは、世界中から驚嘆の声を浴びました。

信頼できる土木技術

日本の土木技術は、インフラ整備を求める国々から高い評価を受けています。インドネシアで初の地下鉄は、日本が全面支援したことで大きな注目を浴びました。また、北朝鮮の「水豊ダム」や台湾の「烏山頭ダム」は、第二次世界大戦以前に作られた古いダムですが、今でも現役で利用されています。これらの事例から、日本の土木技術は昔から優れていたことがわかります。

コスト高と競争力

しかし、技術力が高いからといって、受注が簡単に得られるわけではありません。良いものを作るためには費用がかかりますし、発展途上国ではその費用が負担となることもあります。その結果、中国や韓国の安価な工事に負けて、海外受注が減少しています。

日本の海外受注は2018年をピークに減少しています。コロナの影響もありますが、日本人技術者の人手不足や高い賃金も問題となっています。高品質でいかに安く提供できるかが課題ですが、これはほぼ無理なので、今後は培った技術を売っていくしかないかもしれません。

参考リンク

【日本の土木技術は世界一】はなぜなのか?